「社会に出る前に、ビジネスの現場を知っておきたい」
そんな大学生におすすめなのが営業インターンです。
本記事では、営業長期インターンに参加するメリットや仕事内容、探し方、選び方、体験談、選考対策まで解説します。
営業インターンシップが令和の大学生におすすめな理由
営業インターンは、営業スキルだけでなく、社会で活躍するための土台を築ける貴重な実践の場です。将来のキャリア選択にも役立つことから、近年多くの大学生が挑戦しています。
ここでは、令和の大学生に営業インターンをおすすめする4つの理由を紹介します。
1 コミュニケーション能力が飛躍的に伸びる
営業インターンでは、見知らぬ相手と会話し、ニーズを引き出し、提案する力が求められます。
これを日常的に繰り返すことで、単なる「話す力」ではなく、「信頼関係を築く力」が磨かれます。
どんな職種においても必要な対人スキルが自然と身につくのは、大きな魅力です。
2 結果を出すプロセスを学べる
営業は「成果」が明確に出る職種です。
うまくいかない時期もある中で、仮説を立て、実行し、改善するPDCAサイクルを回す経験は、論理的思考や行動力の成長に直結します。
社会人として必要な「結果につながる行動パターン」を身につけられる貴重な場です。
3 自分の向き不向きを早期に知れる
営業は厳しさもある一方で、自己分析に最適な環境です。
「人と話すのが好き」「数字で成果が見えると燃える」など、自分の特性を体感として理解できます。
就活の自己PRや志望動機の軸を固めるうえでも、この経験は大きな武器となります。
4 どんな業界にも通用する基礎力がつく
営業で培った傾聴力、説明力、粘り強さは、業界を問わず求められるスキルです。
たとえばコンサル、広告、IT、メーカーなど、どんな企業でも「営業経験のある学生」は高く評価されます。
営業インターンは、キャリアの土台を築くための最良のスタートラインです。また、社会との接点を早期に持てる点も、他のインターンにはない強みです。
さらに、若いうちから成果に向き合う経験は、自信や達成感を育み、将来の挑戦にもつながります。営業の現場は、あなたの視野と行動力を確実に広げてくれるでしょう。
営業インターンで任される仕事
営業インターンと一口に言っても、その仕事内容は企業や配属部署によって多種多様です。学生のうちから営業現場を体験できることは、社会人になる前に大きなアドバンテージとなります。
ここでは、多くのインターン生が実際に取り組んでいる代表的な4つの営業スタイルを紹介します。
①新規開拓営業
最も挑戦的で、やりがいのある営業スタイルです。企業や個人のリストにアプローチし、興味を引き出し、商品やサービスを提案して契約につなげる仕事です。
断られることも多く、精神的にハードな場面もありますが、その中で試行錯誤しながら成果を出す力が養われます。目標達成への過程で、営業トークの工夫や資料作成のスキルも自然と鍛えられます。
②ルート営業
既存顧客を定期的に訪問し、継続的なフォローや課題ヒアリング、新たな提案を行う営業です。
信頼関係の構築が何よりも大切で、日々の丁寧な対応や情報提供の質が成果に直結します。顧客のニーズを深く理解し、最適な提案をする力が求められるため、コンサル的な要素も含まれます。
③訪問・テレアポ営業
リストを元に企業や個人に電話をかけ、アポイントを取得したうえで訪問営業を行うスタイルです。
短時間で相手の興味を引く会話術や、信頼感を与えるトーン、相づちの入れ方など、実用的なスキルが身につきます。訪問時には、ヒアリング力やその場での柔軟な対応力も求められるため、実践経験として非常に価値があります。
④インサイドセールス
メールや電話、Web会議を活用した非対面型の営業スタイルです。
マーケティング部門と連携し、効率よく見込み顧客へアプローチする仕組みを体験できます。近年ではSaaS企業を中心に増えており、CRMツールの扱いや顧客データの分析など、デジタル営業の基礎を学べる点も魅力です。
これらの営業経験は、社会人としての基礎を築くと同時に、自分の強みや興味を明確にしてくれます。営業インターンは、自分自身を知り、未来のキャリアを描くための最高のフィールドです。
営業インターンの具体的な仕事内容
営業インターンでは、実際に現場で成果を求められる業務に携わることが多く、ビジネスの実践力が大きく鍛えられます。
ここでは代表的な4つの仕事内容を紹介します。
1 営業リストの作成・リサーチ
ターゲットとなる企業や個人の情報を集め、リスト化する業務です。業界の特性や顧客のニーズを読み解く力が必要で、地道ながら非常に重要な業務です。
2 電話でのアポイント取得(テレアポ)
企業や個人に電話をかけ、営業担当が訪問するためのアポイントを取る業務です。話し方や声のトーンなど、第一印象が重要な業務で、営業の基本が詰まっています。
3 商談への同行・議事録作成
先輩社員と一緒に商談に参加し、実際のやりとりを学ぶことができます。議事録をまとめることで、提案の流れや会話の意図を深く理解できるようになります。
商談の現場で得られる気づきは多く、自身の提案力にもつながります。
4 見積作成・提案書作成の補助
営業担当の指示のもと、見積書や提案資料の作成をサポートします。PowerPointやExcelの実務スキルを学べるうえ、論理的に伝える力も身につきます。
これらの業務を通じて、営業の流れを一通り体験できるのがインターンの魅力です。
営業長期インターンの探し方
営業の長期インターンを探すには、複数の手段を組み合わせることがおすすめです。
自分に合った職場環境や企業文化を見極めるためにも、以下の4つの探し方を活用しましょう。
1 インターン専門サイトの活用
「ゼロワンインターン」「キャリアバイト」「Wantedly」などの求人サイトでは、営業職の募集が豊富です。条件を細かく設定できるため、希望に近い案件を効率よく見つけられます。
2 大学のキャリアセンターに相談
大学のキャリアセンターには、一般には出回らない学内限定の情報があることも。職員との面談を通じて、思いもよらぬ企業を紹介してもらえる場合があります。
3 X(旧Twitter)での検索
SNSで「営業 インターン 募集」などのキーワード検索を行うと、企業の採用担当者が直接募集しているケースに出会えることもあります。企業の雰囲気や社風を事前に知れる点も魅力です。
4 OB・OG訪問で情報収集
同じ大学出身の先輩に話を聞くことで、企業の内情や実際の業務についてリアルな情報を得られます。紹介から応募につながることもあり、信頼性の高い手段です。
営業長期インターンの選ぶ際のポイント
営業の長期インターンは、企業によって業務内容や裁量、成長機会が大きく異なります。そのため、なんとなく選ぶのではなく、目的意識を持って自分に合ったインターンを見極めることが重要です。
ここでは、選ぶ際に注目すべき4つのポイントを紹介します。
1 成長環境があるかどうか
営業スキルを身につけるには、挑戦できる環境が不可欠です。自分でアポイントを取る機会があるか、商談に参加できるかなど、実践の場が用意されているかを確認しましょう。
さらに、成果に対するフィードバックがあるかどうかも、成長を実感するうえで重要な要素です。失敗を責めるのではなく、改善の機会と捉えてくれる文化があるかも見ておきましょう。
2 教育・サポート体制が整っているか
未経験からスタートする学生が多いため、研修やOJT、定期的な振り返りの場があるかは大切なポイントです。
メンター制度や1on1ミーティングの有無も確認しましょう。「任せて終わり」ではなく、成長を後押しする文化が根付いているかが大事になってきます。
3 裁量の大きさと責任範囲
単に雑務をこなすだけでなく、自分のアイデアを形にできるか、自主的に動ける環境かどうかも重視すべきです。
営業インターンの中には、提案内容を考えてプレゼンしたり、目標数字を持って動いたりと、実践の幅が広い企業もあります。責任ある仕事を経験できる環境は、飛躍的な成長につながります。
4 企業の雰囲気・社風が合っているか
どれだけ内容が魅力的でも、自分と合わない社風では力を発揮しづらくなります。
面談時の対応や社内の雰囲気、SNSでの発信、社員の人柄などから、職場の空気を感じ取ることが大切です。自分が自然体でいられるかどうかは、継続して働くうえで非常に重要なポイントです。
これら4つの観点からインターン先を選ぶことで、満足度の高い実りある経験につながります。「どこで働くか」よりも「何を学べるか」に注目して選ぶことが、失敗しない営業インターン選びのコツです。
営業インターンシップ経験者の声・体験談
営業インターンに参加した大学生の声を通して、現場でどんな経験が得られるのかを紹介します。実際に営業インターンシップにチャレンジした先輩たちのリアルな体験を見ていきましょう。
1 宗像 朝日さんの場合(東海大学)
コミュニケーション力を高めたいと考え、営業インターンに挑戦。
アポイント取得や商談の実践を通じて、自分の課題と向き合い、成長を実感。断られる経験からメンタルの強さも養えたと語っています。
詳細はこちらの記事を確認してください。
2 増田 康介さんの場合(明治大学)
社会に出る前に実務を経験したいと考え参加。
自らの提案で契約が決まったことで自信がつき、責任を持つことの大切さを学んだそうです。営業の厳しさとやりがいを体感できた貴重な時間になったとのこと。
詳細はこちらの記事を確認してください。
3 近藤 咲来さんの場合(大学4年生)
スタートアップでマーケティングからインサイドセールスまで幅広く担当。
展示会でのキャッチセールスや電話営業に挑戦し、数字で成果が見える営業の面白さを実感したと語っています。
詳細はこちらの記事を確認してください。
営業インターンで受かるための準備と心構え
営業インターンは人気が高く、実務的な内容ゆえに選考も一定のハードルがあります。
ここでは、営業インターンで内定を得るために重要な準備と心構えを3つ紹介します。
1 自己分析を徹底する
営業職は人との関わりが多く、自分の強みや価値観を明確に持っている人が選考でも有利です。
「なぜ営業をやりたいのか」「どんな経験が活かせるのか」を明確に言語化できるようにしましょう。過去のアルバイトやサークル活動の経験を振り返るとヒントが得られます。
面接では具体的なエピソードを交えて話せるよう準備しておくと効果的です。
2 ロジカルな伝え方を意識する
営業では「相手に納得してもらう力」が求められます。
面接でも、結論→理由→具体例という順で話すなど、話し方の構成を意識することで説得力が大きく変わります。ロジカルな思考力は、営業現場でも成果につながる大切なスキルです。
3 主体性と継続力をアピールする
営業の現場では、指示を待つのではなく自ら考えて動く姿勢が求められます。
また、継続的に努力できる力も評価されやすいため、「困難を乗り越えた経験」や「続けて取り組んだ活動」を具体的に伝えると好印象です。
インターン選考では、経験よりも「どう考え、どう動けるか」が重視されます。自分の意志と行動で何かを成し遂げた経験があれば、積極的に伝えるようにしましょう。